ビジネスで「捺印をお願いします」と伝える場面は意外と多く、言葉遣いや構成次第で相手への印象が大きく変わります。本記事では、社内外問わず使える捺印依頼メールの書き方を徹底解説します。基本マナー、件名や本文の組み立て方、柔らかく丁寧に伝える表現までを網羅。
さらに、状況別にすぐ使えるフルバージョンの例文も豊富に掲載。上司への依頼、取引先への連絡、急ぎの場合やフォロー用のメールまで、コピペするだけで適切な文章が作成できます。この記事を参考にすれば、捺印メールで迷うことなく、相手に好印象を与えながらスムーズなやり取りが可能です。
捺印をお願いするメールとは?目的と基本マナー
ここでは、ビジネスで「捺印をお願いします」と伝えるときに知っておきたい基本マナーや考え方を整理します。
単なる手続きの連絡に見えても、言葉遣いや伝え方次第で印象が大きく変わります。
「捺印」「押印」「署名」の違いを分かりやすく解説
まず混同されやすいのが「捺印」「押印」「署名」の3つの言葉です。
それぞれの意味を理解しておくと、メールの文面がより正確になります。
| 用語 | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
| 捺印 | 印鑑を押す行為そのもの | 契約書への捺印をお願いします |
| 押印 | 捺印と同じ意味だが、公的な文書で多く使われる | 請求書に押印をお願いします |
| 署名 | 自筆で名前を書くこと | 署名と押印を併用する書類があります |
この3つの違いを理解しておくと、相手にも意図が正しく伝わります。
捺印依頼メールを送る前に押さえるべき基本ルール
捺印をお願いするメールでは、相手がスムーズに対応できるよう配慮することが大切です。
以下の3点を意識するだけで、メールの印象がぐっと良くなります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 目的を明確にする | どの書類に対して捺印をお願いするのかを明示する |
| 場所を具体的に示す | どの欄・ページに押してほしいのかを添えて伝える |
| 期限をはっきり伝える | いつまでに返送や提出をしてほしいのかを明確に書く |
期限や対象が曖昧だと、相手が迷って対応が遅れてしまうことがあります。
ビジネスで失礼にならない言葉遣いのポイント
メールでは、お願いの表現が強すぎても弱すぎても印象が悪くなります。
柔らかく丁寧に伝えるためには、以下のようなフレーズを活用すると良いでしょう。
| 避けたい表現 | おすすめの言い換え |
|---|---|
| 捺印してください | ご捺印をお願いいたします |
| 早く押してください | お忙しいところ恐縮ですが、〇日までにご対応いただけますと幸いです |
| 確認して押してください | 内容をご確認のうえ、ご捺印をお願いいたします |
「依頼」ではなく「お願い」というトーンで書くのが、ビジネスでは最も好印象です。
この章では、捺印メールを送る際に押さえておくべき基本マナーを整理しました。
次の章では、実際の書き方とテンプレートを詳しく見ていきましょう。
捺印依頼メールの書き方【テンプレート+例文】
ここでは、捺印依頼メールの基本構成や使えるフレーズ、さらにそのまま使えるテンプレートを紹介します。初心者でも簡単に作成できるよう、例文も豊富に掲載しています。
件名の書き方とおすすめフレーズ
件名は、メールを開かなくても用件が一目で分かるようにすることが重要です。
短く、具体的に書くのがポイントです。
| 目的 | 件名例 |
|---|---|
| 社内書類への捺印依頼 | 「人事申請書ご捺印のお願い」 |
| 契約書への捺印依頼 | 「契約書ご捺印のお願い」 |
| 書類確認+捺印依頼 | 「書類ご確認および捺印のお願い」 |
本文の基本構成(テンプレート付き)
本文は以下の順序で構成すると、相手が迷わず対応できます。
- 挨拶と簡単な導入
- 捺印をお願いする書類の明示
- 捺印箇所の説明
- 返送や提出方法の案内
- 締めの感謝の言葉
テンプレート例:
〇〇様 お世話になっております。〇〇部の□□です。 添付の書類につきまして、〇〇欄へのご捺印をお願い申し上げます。 ご確認のうえ、捺印後にご返送いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐れ入りますが、〇月〇日までにご対応をお願いいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。 ―――― □□(署名)
依頼時に使える丁寧な表現・言い回し集
| 表現 | 使用例 |
|---|---|
| お手数をおかけしますが | お手数をおかけしますが、〇〇欄へのご捺印をお願いいたします |
| ご確認のほどよろしくお願いいたします | 添付書類の内容をご確認のほどよろしくお願いいたします |
| 恐れ入りますが | 恐れ入りますが、〇月〇日までにご返送いただけますと幸いです |
| お願い申し上げます | ご捺印のほどお願い申し上げます |
【フルバージョン例文①】社内向けの捺印依頼メール
件名:人事申請書ご捺印のお願い 〇〇部長 お疲れ様です。〇〇部の△△です。 人事関連の申請書について、部長のご捺印をお願い申し上げます。 該当書類を添付いたしましたので、ご確認のうえ、捺印後にご返送をお願いいたします。 お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ―――― △△(署名)
【フルバージョン例文②】社外(取引先)向けの捺印依頼メール
件名:契約書ご捺印のお願い 株式会社〇〇 △△様 いつもお世話になっております。〇〇株式会社の□□です。 先日お送りしました契約書につきまして、内容をご確認のうえ、所定欄へのご捺印をお願いいたします。 ご捺印いただきました原本は、同封の返信用封筒にてご返送ください。 お手数をおかけしますが、〇月〇日までにご対応をお願いいたします。 何卒よろしくお願い申し上げます。 ―――― 〇〇株式会社 □□(署名)
この章では、件名・本文の書き方から、社内・社外のフルバージョン例文まで幅広く紹介しました。
次の章では、さらにシーン別に使える例文集を見ていきましょう。
シーン別「捺印 メール」例文集【コピペOK】
ここでは、実際にすぐ使える例文をシーン別にまとめました。社内向け、取引先向け、急ぎの依頼、フォローまでカバーしています。
上司にお願いする場合
件名:申請書ご捺印のお願い 〇〇部長 お疲れ様です。〇〇部の△△です。 添付の申請書につきまして、部長のご捺印をお願い申し上げます。 〇〇欄にご記入いただけますと助かります。 お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ―――― △△(署名)
取引先にお願いする場合
件名:契約書ご捺印のお願い 株式会社〇〇 △△様 いつもお世話になっております。〇〇株式会社の□□です。 先日お送りしました契約書について、所定欄へのご捺印をお願いいたします。 原本は同封の返信用封筒にてご返送ください。 お手数をおかけしますが、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 ―――― 〇〇株式会社 □□(署名)
至急対応をお願いする場合
件名:【至急】契約書ご捺印のお願い △△様 いつもお世話になっております。〇〇の□□です。 急なご連絡で恐縮ですが、〇月〇日までに契約書へのご捺印をお願いできますでしょうか。 スケジュール上、早めに手続きを進める必要がございます。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 ―――― □□(署名)
メール送信後のフォローメール例文
件名:ご捺印書類の確認について △△様 お世話になっております。〇〇の□□です。 先日ご依頼いたしました契約書のご捺印について、進捗を確認させていただきたくご連絡いたしました。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご対応状況をお知らせいただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ―――― □□(署名)
【フルバージョン例文③】急ぎの依頼からフォローまでの完全版
件名:【至急】契約書ご捺印のお願い △△様 お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。 先日お送りしました契約書につきまして、〇月〇日までにご捺印をお願いできますでしょうか。 原本は同封の返信用封筒にてご返送いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐れ入りますが、早めに手続きを進める必要がございます。 ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 【フォロー用メール例】 件名:ご捺印書類の進捗確認 △△様 お世話になっております。〇〇株式会社の□□です。 先日ご依頼いたしました契約書のご捺印について、進捗を確認させていただきたくご連絡いたしました。 お忙しいところ恐縮ですが、ご対応状況をお知らせいただけますと幸いです。 ―――― □□(署名)
この章では、社内・社外・急ぎ・フォローの各シーンに対応した例文を紹介しました。
これらの例文をそのまま使えば、状況に応じた捺印依頼メールを簡単に作成できます。
印象が良くなる書き方のコツ
捺印依頼メールでは、言葉遣いや構成次第で印象が大きく変わります。ここでは、相手に好印象を与えるためのコツを整理します。
柔らかく伝えるための言い換え例
強い命令口調や直接的な表現は避け、柔らかく丁寧に伝えることが重要です。
| 避けたい表現 | 好印象に変える言い換え例 |
|---|---|
| 押してください | ご捺印をお願いいたします |
| 早く返してください | お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです |
| 確認して押してください | 内容をご確認のうえ、ご捺印をお願いいたします |
相手が動きやすくなる伝え方
相手が迷わず対応できるよう、以下のポイントを意識しましょう。
- 捺印箇所を明示する(例:〇ページ〇欄に捺印)
- 添付ファイルや紙の書類に目印を付ける(PDFでマーカーや付箋など)
- 返送方法や提出方法を具体的に記載する
これだけで、相手が迷わず迅速に対応でき、メールの印象も格段に良くなります。
よくあるミスとNG例文
誤解を招く表現や曖昧な依頼は、対応の遅れや手間の増加につながります。
| NG例 | 理由 | 改善例 |
|---|---|---|
| 「書類に捺印してください」 | どの書類か不明瞭 | 「添付の契約書〇ページ〇欄にご捺印をお願いいたします」 |
| 「なるべく早くお願いします」 | 期限が曖昧 | 「〇月〇日までにご返送いただけますと幸いです」 |
| 「確認後、捺印して返送」 | 丁寧さが欠ける | 「内容をご確認のうえ、ご捺印後にご返送ください」 |
ポイントは、曖昧さをなくしつつ、柔らかく丁寧に伝えることです。
この章で紹介したコツを意識すれば、どんな捺印依頼メールでも、相手にストレスを与えず、スムーズな対応を促す文章になります。
まとめ|コピペするだけで丁寧な「捺印メール」が完成
捺印依頼メールは、たった一通でも相手への印象を左右する大切なコミュニケーションです。
本記事では、基本マナーからメールの書き方、社内・社外・急ぎ・フォローまで使えるフルバージョン例文を豊富に紹介しました。
ポイントを振り返ると以下の通りです。
- 件名は具体的に、メールを開かなくても用件が分かるようにする
- 本文は挨拶・依頼内容・捺印箇所・返送方法・締めの感謝の順で整理
- 柔らかい表現を使い、相手が迷わず対応できる工夫をする
- シーン別例文を活用すれば、状況に応じたメールがすぐに作れる
この記事の例文を参考にすれば、コピペするだけで丁寧な捺印依頼メールを作成できます。
メールの言葉遣いや構成を意識するだけで、相手に信頼感を与え、スムーズなやり取りが可能になります。ぜひ、シーンに応じて活用してください。


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