ビジネスの場で相手の連絡先をお願いする機会は多いですが、直接「教えてください」と言うのは少し抵抗がありますよね。
特に取引先や初めての相手には、失礼にならない表現で丁寧にお願いすることが大切です。
この記事では、ビジネスメールで連絡先を教えてもらうときに役立つ言い回しや例文を、シーン別にわかりやすく紹介します。
そのまま使えるフルバージョン例文から、やわらかく伝える便利フレーズ、お礼のメール文までを完全網羅。
読み終わるころには、誰にでも自信をもって送れるメールが書けるようになります。
連絡先を教えてもらうメールに必要な基本マナー
相手の連絡先をお願いするメールは、ちょっとした言葉選びで印象が大きく変わります。
特にビジネスでは、相手の立場を尊重しつつ、丁寧に依頼することが信頼関係を築く第一歩になります。
ここでは、依頼メールを送る前に必ず押さえておきたい基本マナーを紹介します。
なぜ「直接的な表現」がNGなのか
「連絡先を教えてください」という表現は、一見丁寧に見えますが、相手によっては少し強い印象を与えてしまいます。
そこでおすすめなのが、依頼をやわらげるためのクッション言葉を加えることです。
たとえば、「お差し支えなければ」や「ご都合のよい範囲で」といった一言を添えるだけで、相手に配慮している印象を与えられます。
依頼は「お願い」ではなく「相談」のトーンで伝えるのがポイントです。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| ご連絡先を教えてください。 | お差し支えなければ、ご連絡先をお伺いできますでしょうか。 |
| 電話番号を教えてください。 | 今後のやりとりのため、直接ご連絡できるお電話番号をお伺いできれば幸いです。 |
「お差し支えなければ」を使う心理的クッションの効果
このフレーズは、相手に選択の余地を残すことで、圧迫感のない柔らかい依頼になります。
特に初対面や社外の相手に使うと、ビジネスマナーを理解している印象を与えられます。
また、「ご都合のよい範囲で」「可能でしたら」といった言葉も同じように使えます。
これらを自然に取り入れることで、文面全体の印象が格段に上品になります。
| フレーズ | 使い方の例 |
|---|---|
| お差し支えなければ | お差し支えなければ、ご連絡先をお教えいただけますでしょうか。 |
| ご都合のよい範囲で | ご都合のよい範囲で構いませんが、ご連絡先をお伺いできれば幸いです。 |
| 可能でしたら | 可能でしたら、今後のやりとりに使用できるご連絡先をお知らせください。 |
依頼時とお礼時のマナーを押さえるポイント
連絡先を教えてもらったあとは、短くてもお礼のメールを送ることが大切です。
「教えてもらったら終わり」ではなく、「やりとりの始まり」として丁寧に感謝を伝えましょう。
感謝の一言が、今後の関係を円滑にする最大のマナーです。
| タイミング | 対応例 |
|---|---|
| 当日〜翌日 | ご連絡先をお知らせいただき、ありがとうございました。 |
| やりとりが始まった後 | 早速のご対応に感謝いたします。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 |
依頼メールの基本構成テンプレート
連絡先をお願いするメールは、文章の流れを整えるだけでぐっと印象が良くなります。
ここでは、誰でもすぐ使えるメールの構成テンプレートと、実際に使えるフル例文を紹介します。
型を覚えれば、どんな相手にも失礼のない依頼ができるようになります。
件名・宛名・挨拶・依頼文・締め・署名の全体構造
まずは、メールの基本的な流れを確認しておきましょう。
この順番を意識するだけで、自然で読みやすい印象になります。
| 構成項目 | ポイント |
|---|---|
| 件名 | 内容がひと目で分かる短いタイトルにする(例:ご連絡先の確認のお願い) |
| 宛名 | 社名+部署+氏名+「様」で丁寧に。 |
| 挨拶・自己紹介 | 初めての場合は「〇〇株式会社の△△と申します」と簡潔に。 |
| 依頼文 | 「お差し支えなければ」などのクッション言葉で柔らかく依頼する。 |
| 締めの挨拶 | 「ご多忙のところ恐縮ですが」「よろしくお願いいたします」で丁寧に。 |
| 署名 | 会社名・部署・氏名・電話・メールを記載しておく。 |
そのまま使える基本テンプレート(フル例文)
以下は、どんな相手にも使える基本形のフルバージョン例文です。
社外・社内どちらにも応用できるよう構成しています。
| 件名 | ご連絡先の確認のお願い |
|---|---|
| 本文 |
〇〇株式会社 営業部 △△様 いつもお世話になっております。株式会社□□の××でございます。 今後のやりとりに関しまして、直接ご連絡できるお電話番号またはメールアドレスをお伺いしたくご連絡差し上げました。 お差し支えなければ、ご教示いただけますと幸いです。 ご多忙のところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。 ─────────── |
悪い例と良い例の比較(NG表現つき)
同じ内容でも、言葉選びひとつで印象が大きく変わります。
ここでは、やってしまいがちなNG例と、正しい表現を対比してみましょう。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| ご連絡先を教えてください。 | お差し支えなければ、ご連絡先をお伺いできますでしょうか。 |
| 早く連絡を取りたいので番号をください。 | 今後のやりとりを円滑に進めるため、ご連絡先をお知らせいただけますと幸いです。 |
| 連絡先を教えてもらえると助かります。 | ご多忙のところ恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。 |
相手に「お願い」ではなく「ご協力をお願いする」姿勢で伝えると、印象が格段に良くなります。
【シーン別】連絡先を教えてもらうビジネスメール例文大全
ビジネスでは、状況によって伝え方を変えることがとても大切です。
ここでは、シーンごとにそのまま使えるフルバージョンの例文を紹介します。
状況に合った言葉を選ぶことで、自然で信頼感のある依頼メールが書けます。
① 初めての取引先にお願いするメール(フルバージョン例文)
初めてやりとりする相手には、できるだけ丁寧な表現を使いましょう。
| 件名 | ご連絡先の確認のお願い |
|---|---|
| 本文 |
株式会社〇〇 営業部 △△様 初めてご連絡差し上げます。株式会社□□の××と申します。 今後の打ち合わせに関しまして、直接ご連絡できるお電話番号またはメールアドレスをお伺いしたくご連絡いたしました。 お差し支えなければ、ご教示いただけますと幸いです。 ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。 ─────────── |
② 名刺交換後に送るメール(フルバージョン例文)
展示会やセミナーなどで名刺を交換した後は、早めのフォローが好印象です。
| 件名 | 先日の展示会にてお名刺を頂戴した△△です |
|---|---|
| 本文 |
株式会社〇〇 営業部 △△様 先日は展示会にてお名刺をいただき、誠にありがとうございました。株式会社□□の××でございます。 ご相談したい件があり、ご連絡できるメールアドレスまたはお電話番号をお伺いできればと存じます。 お差し支えなければ、ご教示いただけますと幸いです。 今後とも何卒よろしくお願いいたします。 |
③ 担当変更・異動時に送るメール(フルバージョン例文)
担当変更などの際は、自社の情報も添えて依頼するとスムーズです。
| 件名 | 【ご案内】担当変更のご連絡とご連絡先の確認 |
|---|---|
| 本文 |
株式会社〇〇 営業部 △△様 平素より大変お世話になっております。株式会社□□の××でございます。 このたび弊社の担当が変更となりましたため、新しい担当者のご連絡先をお知らせ申し上げます。 あわせて、貴社ご担当者様のご連絡先をお伺いできれば幸いです。 今後とも変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
④ 社内の上司・他部署に依頼するメール(フルバージョン例文)
社内向けの場合は、やや簡潔でも構いませんが、丁寧さは忘れないようにします。
| 件名 | ご連絡先の確認について |
|---|---|
| 本文 |
△△課 □□さん お疲れさまです。総務部の××です。 来週の打ち合わせ調整のため、関係者のご連絡先を確認しております。 お差し支えなければ、□□さんの直通番号をお伺いできますでしょうか。 お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。 |
⑤ 英語で連絡先をお願いする場合(英文+日本語訳)
海外の取引先にメールを送る際は、簡潔かつ丁寧な英文を心がけましょう。
| English |
Subject: Request for Your Contact Information Dear Mr. Smith, This is Taro Yamada from ABC Corporation. May I ask for your direct contact number or email address for future communication? I would appreciate your kind reply. Best regards, |
|---|---|
| 日本語訳 |
件名:ご連絡先のお願い スミス様 ABC株式会社の山田太郎と申します。 今後のご連絡のため、直接のメールアドレスまたはお電話番号をお伺いできれば幸いです。 ご返信をお待ちしております。 |
相手との関係性に合わせて「丁寧さ」と「シンプルさ」のバランスを取ることが、好印象の秘訣です。
依頼をやわらかく伝える便利フレーズ集
連絡先をお願いするメールで一番大切なのは、「押しつけにならない伝え方」です。
ここでは、柔らかく丁寧に依頼できる便利なフレーズを紹介します。
ほんの一言添えるだけで、印象がぐっと良くなります。
定番のクッションフレーズ10選
ビジネスシーンで頻繁に使われる、丁寧で自然な表現をまとめました。
| フレーズ | 使用例 |
|---|---|
| お差し支えなければ | お差し支えなければ、ご連絡先をお教えいただけますでしょうか。 |
| ご都合のよい範囲で | ご都合のよい範囲で構いませんが、ご連絡先を伺えますと幸いです。 |
| 可能でしたら | 可能でしたら、直接ご連絡できるお電話番号をお知らせいただけますか。 |
| ご教示いただけますと幸いです | 今後のやりとりのため、ご教示いただけますと幸いです。 |
| ご対応のほどお願いいたします | お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどお願いいたします。 |
| 恐れ入りますが | 恐れ入りますが、ご連絡先をお伺いしてもよろしいでしょうか。 |
| ご確認のうえ | ご確認のうえ、ご教示いただけますと助かります。 |
| 念のため | 念のため、直接のご連絡先をお知らせいただけますか。 |
| 差し支えなければ | 差し支えなければ、お電話番号をお伺いできますでしょうか。 |
| ご検討いただけますと幸いです | ご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 |
「教えてください」を避ける言い換えフレーズ
「教えてください」は便利ですが、やや直接的すぎる印象になることがあります。
次のような言い換えを使うと、よりビジネスにふさわしい柔らかさになります。
| 直接的な言い方 | おすすめの言い換え |
|---|---|
| 教えてください | お伺いできますでしょうか |
| 送ってください | お送りいただけますでしょうか |
| ください | いただけますと幸いです |
| ~してもらえますか | ご対応いただけますでしょうか |
「〜いただけますでしょうか」や「〜幸いです」は、丁寧さを保ちながら控えめな印象を与える万能フレーズです。
お願いメールで好印象を与える語彙リスト
最後に、依頼メールの文中でよく使われる表現をまとめておきます。
組み合わせることで、文面に自然な流れを作ることができます。
| 目的 | 使える語句・表現 |
|---|---|
| 丁寧に依頼したいとき | お手数をおかけしますが/恐縮ですが/ご負担のない範囲で |
| 穏やかに印象づけたいとき | 念のため/恐れ入りますが/ご都合のよいタイミングで |
| お礼を添えたいとき | ご協力に感謝いたします/いつもご対応ありがとうございます |
文章の柔らかさは「語彙の選び方」で決まります。直接的な表現を避けるだけで、相手の受け取り方が変わります。
教えてもらった後に送るお礼・フォローメール例文
連絡先を教えてもらったあとに、きちんとお礼を伝えることはとても大切です。
短い一文でも構いませんが、感謝の気持ちを伝えることで印象が大きく変わります。
お礼メールは、関係を終わらせるものではなく「これからの信頼をつなぐ一通」です。
感謝を伝える基本文例(短文・長文両方)
まずは、どんなシーンでも使える短文と長文の例を紹介します。
| 短文例 |
ご連絡先をお知らせいただき、ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。 |
|---|---|
| 長文例 |
ご多忙の中、ご連絡先をお知らせいただき誠にありがとうございました。 迅速にご対応いただき、心より感謝申し上げます。 今後とも何卒よろしくお願いいたします。 |
お礼メール+今後の関係を続けるひとこと例
お礼だけでなく、今後のやりとりにつなげる「一言」を添えるとより丁寧です。
| 目的 | 使える一言 |
|---|---|
| 次回の連絡を予告する | 後日、改めて日程の件でご連絡させていただきます。 |
| 感謝+関係維持を伝える | 今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 |
| 社内外のやりとり継続 | 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 |
たった一文添えるだけで、相手に「丁寧な人だな」という印象を与えられます。
英語でお礼を伝える簡単フレーズ例
海外の相手に返信する場合でも、難しく考える必要はありません。
シンプルで丁寧な英語を使うのがポイントです。
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Thank you very much for sharing your contact information. | ご連絡先をお知らせいただき、誠にありがとうございます。 |
| I really appreciate your quick response. | 迅速なご返信に感謝申し上げます。 |
| I look forward to staying in touch with you. | 今後ともご連絡を取り合えることを楽しみにしております。 |
お礼のメールは「短く・明るく・誠実に」が基本です。
長文でなくても、気持ちが伝わる書き方を意識しましょう。
まとめ:誠実な一通が信頼を築く
ビジネスメールで連絡先をお願いするときは、単に情報を得るだけでなく「信頼を築く機会」として捉えることが大切です。
丁寧な言葉づかいと相手への配慮があれば、依頼のメールは決して失礼にはなりません。
一通のメールにこそ、あなたの印象とマナーが表れます。
今回紹介したフレーズや例文を活用すれば、初対面の相手にも自然にお願いができるようになります。
また、お礼のメールを添えることで、関係がよりスムーズに続いていきます。
| ポイント | 要約 |
|---|---|
| 依頼時 | クッション言葉を使い、柔らかく伝える。 |
| 返信後 | お礼を欠かさず、感謝の気持ちを伝える。 |
| 全体 | 短く、わかりやすく、誠実なトーンでまとめる。 |
メールは小さなやりとりですが、積み重ねることで信頼関係を育てるツールです。
今日からあなたのメールが、相手にとって「また連絡したくなる一通」になるよう意識してみましょう。
丁寧さと誠実さは、どんな文章にも通じる最高のビジネスマナーです。


コメント